ソメイヨシノじゃないけれど ― 2010/03/17 11:11
熊本市内西部の某所で撮影した写真です。タイトルのとおりソメイヨシノとは別種のサクラですが、ほぼ満開の状態を迎えています。管理されている方に名前を聞いてみたのですが…??
多分、ソメイヨシノ系のサクラだと思うのですが、結局のところ名前は判らずじまいになっています。(トホホ…)
多分、ソメイヨシノ系のサクラだと思うのですが、結局のところ名前は判らずじまいになっています。(トホホ…)
熊本では昨日ソメイヨシノの開花宣言が出ました。平年より8日早く観測史上2番目のスピード開花だそうです。これも温暖化の影響でしょうか?このままだと小学校の卒業式に花がどれくらい残っているのかが心配です。以前は入学式の時にも花が楽しめたはずなのに…。
サクラの花は一度寒気に当たって刺激を受け、その後の温度の上昇で開花をするという特徴があります。このまま温暖化が進めばいずれは花が咲きにくくなる日もそう遠くないかもしれません。
良く見ると、花弁の中央部のピンクがソメイヨシノより濃いような気がします。
樹木の中でもサクラほど人間の手によって交配種が多く作り出されたものも少ないと思います。そのせいか、ソメイヨシノは寿命が短く通常50~60年といわれていますし、枝を委縮させてついには枯らしてしまうテング巣病という恐ろしい病気も蔓延しています。綺麗だからと言って街中に同じ種の樹木だけを増やそうとする考えは危険ではないかと考えています。
今、日本でサクラの普及活動を行っている“日本花の会”などはソメイヨシノに替えて対病性の強い品種(小松乙女、神代曙、陽春)などの植栽を推奨しているようです。
何事も、多様であるという事が重要なんでしょうね!
ほぼ満開! ― 2010/03/26 10:30
昨日、NHK文化センターの現地講座で阿蘇~小国方面に行ってきました。
数日前より降り続いた雨が止んだのは良かったのですが、南小国の最高気温が7.4℃の真冬並みの寒さの中での現地講座となってしまいました。
そんな寒さの中でも見学地の一つ阿蘇市明行寺の枝垂れ桜はほぼ満開の状態、受講者の皆さんも盛んにシャッターを切っていました。晴れていれば外輪山をバックにサクラの花ももっと浮かびあがったのでしょうが…。
これは紅枝垂れという品種です。普通の枝垂れ桜よりも若干色が濃いのがお判りかと思います。
数日前より降り続いた雨が止んだのは良かったのですが、南小国の最高気温が7.4℃の真冬並みの寒さの中での現地講座となってしまいました。
そんな寒さの中でも見学地の一つ阿蘇市明行寺の枝垂れ桜はほぼ満開の状態、受講者の皆さんも盛んにシャッターを切っていました。晴れていれば外輪山をバックにサクラの花ももっと浮かびあがったのでしょうが…。
これは紅枝垂れという品種です。普通の枝垂れ桜よりも若干色が濃いのがお判りかと思います。
枝垂れ桜はもともとエドヒガンを母種としたもので、ソメイヨシノより一足先に開花します。また、樹齢100年を超える古木も多く、福島県の“三春滝桜”や秋田県仙北市の“角館のシダレ桜”は国の天然記念物にも指定されています。両方とも満開はまだ先のハズですが、満開のころになると大変な混雑だという事です。しかし、私も一度は見てみたいサクラの名木です。
講座ではこの枝垂れ桜の他に“竹の熊の大欅”や“鉾納宮の夫婦杉”を始め
この地方の巨樹・古木6か所を訪れました。ケヤキの葉はまだ出ていない状態で少し物足りなさもあったのですが、皆さんはほぼ満開の桜に満足されているようで案内役としてもホッと胸をなでおろした1日でした。
素晴らしい田舎! ― 2010/03/30 09:23
先日の日曜日に福岡県東峰村まで行ってきました。これといった明確な目的があった訳ではありませんが、小石原焼の里を訪ねるというか、単なるドライブがてらという感じです。もちろん、樹木医としてこの地区に残る杉の巨木の“行者杉”もしっかりと見学してきました。樹齢200年を超える杉の巨木群はかなりの迫力、中でも樹高50㍍超、樹齢600年を超える“大王杉”は原始の息吹さえ感じさせる圧倒的な存在感がありました。いつかはNHK文化センターの講座でも訪れたい場所です!
行者杉を見たあと車で20分程度、同じ村内の宝珠山地区にあるアーチ橋を撮ったのが下の写真です。“奈良尾橋”といい、この山里に連続して3つ架かっているアーチ橋のうち最大のものです。フジテレビの番組で日本一美しい鉄道橋に選ばれたとか。実際にJR九州の日田彦山線が橋の上を走っています。丁度、この日も2両編成のディーゼル車が通りかかったところを撮ったつもりだったのですが、残念ながら、携帯のカメラでは折角のシャッターチャンスを逃してしまいました。(笑)
行者杉を見たあと車で20分程度、同じ村内の宝珠山地区にあるアーチ橋を撮ったのが下の写真です。“奈良尾橋”といい、この山里に連続して3つ架かっているアーチ橋のうち最大のものです。フジテレビの番組で日本一美しい鉄道橋に選ばれたとか。実際にJR九州の日田彦山線が橋の上を走っています。丁度、この日も2両編成のディーゼル車が通りかかったところを撮ったつもりだったのですが、残念ながら、携帯のカメラでは折角のシャッターチャンスを逃してしまいました。(笑)
また、橋の下には日本棚田百選にも選ばれた“竹の棚田”が広がっており、何だか、宮崎駿の描く田舎の風景そのままという雰囲気の場所でした。
下の写真はアーチ橋を渡った先にある“筑前岩屋駅”のホームから撮ったものです。丁度、ソメイヨシノが満開を迎えていました。
下の写真はアーチ橋を渡った先にある“筑前岩屋駅”のホームから撮ったものです。丁度、ソメイヨシノが満開を迎えていました。