秋の現地講座2015/07/14 08:54

 先日、Facebookでもご紹介した、NHKカルチャーの巨樹・古木を訪ねる現地講座の下見の続きです。

 Facebookでは城原八幡社まで紹介していましたが、秋の講座では長湯温泉にまで足をのばす予定にしています。その目的は長湯の町外れにある、籾山八幡社の巨木を訪ねるためです。長湯の温泉街から車で5分程度の場所にあります。途中、ダム湖の脇の道を抜けた先に集落があり、その集落を見下ろすような場所にあるのが、籾山八幡社です。日本書紀にその記述が見られる、景行天皇の土蜘蛛討伐の言い伝えを残す歴史のある神社です。

 まず最初に迎えてくれるのが、参道に植えられた杉の巨木です。幹周は5m以上、高さ30m以上は間違いなくあると思われる大杉が、狭い参道を挟んで植えられている姿は正に壮観です!

籾山八幡社 杉

 鳥居の遥か上の方まで枝を茂らせているので、参道はかなり薄暗く感じる程です。

 
 苔むした参道を中程まで進んでいくと、大ケヤキが姿を現します。
スギの直線的な樹形とは全く違って、大きく枝を横に張り出し幹が沢山のコブに覆われている姿は、薄暗い参道の中で怪しい程の存在感があります。

籾山八幡社 ケヤキ2

 近づいてみると、幹のウロになった箇所や枝の付根などから、榊やナンテンなど、沢山の樹木が着生しており、風格を感じさせる佇まいです。案内板によると幹周り9m程(コブの上)で九州第3位のケヤキの巨木とありますが、枝の屈曲やコブ、着生樹木の所為でしょうか、私の見た印象としては他の2本よりも重量感を感じます。

籾山八幡社 ケヤキ2

 階段を上りきった先の山門越しに振り返ると、違ったアングルからケヤキの姿を楽しむ事が出来ます。
 籾山八幡社は比較的小さな神社なのですが、ケヤキやスギの巨樹が作り出す独特の雰囲気が、ここを特別に神聖な場所にしているようです。
 講師として、今から皆さんをこの場所に案内するのが楽しみになって来ました。

籾山八幡社 ケヤキ3
 
 講座の開催は11月中旬頃、おそらく付近は紅葉の季節を迎えています。ケヤキやイチョウも色づいていて、今とはまた違った表情を見せてくれる事でしょう。
 多くの皆様のご参加をお待ちしております。