ガーデンショウ ― 2010/10/12 15:26
昨日までの連休を皆さんはいかが過ごされましたか?
私は家族3人で長崎県佐世保市にあるハウステンボス(HTB)に久しぶりに行って来ました。目的はここで開催されているガーデンショウを見に行くというものです。今年最後の三連休という事もあってか大勢の観光客でHTB内は大変に賑わっていました。ガーデンショウはHTBの一番奥まった所にあるパレスハウステンボスの前庭をメイン会場として開催されていました。国内外10組の有名ガーデナーが提案する庭を設計者であるガーデナー本人、或いは実際に庭作りに参加した職人さん達の解説を聞きながら巡ってきました。
その中で自分が一番気に入ったのは下の写真、アメリカのガーデナー ジョン・カレンの庭です。
私は家族3人で長崎県佐世保市にあるハウステンボス(HTB)に久しぶりに行って来ました。目的はここで開催されているガーデンショウを見に行くというものです。今年最後の三連休という事もあってか大勢の観光客でHTB内は大変に賑わっていました。ガーデンショウはHTBの一番奥まった所にあるパレスハウステンボスの前庭をメイン会場として開催されていました。国内外10組の有名ガーデナーが提案する庭を設計者であるガーデナー本人、或いは実際に庭作りに参加した職人さん達の解説を聞きながら巡ってきました。
その中で自分が一番気に入ったのは下の写真、アメリカのガーデナー ジョン・カレンの庭です。
ジョン・カレン(U.S.A)の庭
ここではジョン本人が見学者に気さくに声をかけて庭のコンセプト等の話をしてしていました。自分の印象としては、行った事はないのですがイングランドのコッツウォルズ地方の印象なのかなと思っていたのですが、彼の弁によると伝統的なイタリアやアイルランドの庭作りのスタイルと言う事でした。
背景としての石積みの小屋と、紫を多く使った下草のコントラストがも落ち着きと、気品を感じさせてくれます。
庭の前には上の写真のようなガーデナー自身の紹介と、コンセプトを開設するパネルが展示されています。因みに庭のタイトルは平和と善だそうです。
次の庭はイギリス人アンディ・スタージョンによるものです。本大会の大賞を受賞した作品と言う事でした。
アンディ・スタージョン(UK)の庭
正面の壁に向けて真っ直ぐに伸びる白い石のアプローチがとても印象的な庭です。たとえて言えばリビングの延長としての庭と言うような雰囲気を感じました。
そして、最後はイギリス、チェルシーフラワーショウでも活躍されている日本人、石原和幸さんの庭です。写真の奥の方から手前に向かって水の流れがあるのですが、途中に3つの石積みの壁がつくられており、その間には多種多様な植物が配置されています。とても盛り沢山な感じをうけます。
石原和幸さんの庭
下の写真は壁と壁の間を撮影したものです。下の園路の作り方やなんかがいかにも日本人らしい細やかなセンスが伺えます。草花の種類はとても豊富で、たとえて言えば、地面に控え目ながらフラワーアレンジを施したかの印象を受けました。
石原和幸さんの庭2
このガーデンショウ10月17日(日曜)までの開催だそうです。お庭に興味のあられる方は是非行かれてみてはいかがでしょうか?おそらく、週末はかなりの人出が予想され、HTB内でご飯を食べるのにかなりの忍耐が必要になるかも知れません。
バショウ園 ― 2010/10/14 17:00
下の写真は東南アジアの農村を撮影したものではありません。熊本市内の名水で有名な水前寺公園のすぐ近くにあるバショウ園の小路です。
この一帯は大小2つの湖をはじめとして、数多くの湧水地が点在しており、熊本市民の憩いの場となっています。人口70数万人の市街地の中にこれほどの自然が残っている街は日本中探しても、そう多くなないような気がします。
この一帯は大小2つの湖をはじめとして、数多くの湧水地が点在しており、熊本市民の憩いの場となっています。人口70数万人の市街地の中にこれほどの自然が残っている街は日本中探しても、そう多くなないような気がします。
バショウ園の小路
バショウは中国原産といわれ、熱帯~亜熱帯を中心に分布している多年草で、冬には枯れてしまい春気温の上昇とともに新しい茎を地面からのばします。よって、樹木のように肥大生長をせず、もちろん年輪などもありません。簡単に言えば草の一種なのです。
バショウの実と花
上の写真はバショウの実と花の部分です。上の方で4房程なっている実は近縁種のバナナそっくりで一見食べられそうですが、食用には不向きです。沖縄ではバショウの繊維を使って芭蕉布を織って衣類等に利用しているようですが、現在ではかなり高価なものらしいです。
このようなバショウが多く生育しているのも、先に述べたようにこのあたりが湧水の地で、年中水温が一定に保たれ、美しい水環境が保たれているからだと考えられます。
その証拠に下の写真のように、そこら中の流れの脇には清水を好むクレソンが多く生育しています。
湧水とクレソン
もし、熊本市への観光をよていされている方がいらっしゃれば、熊本城や水前寺公園だけではなく、水前寺公園下流域に広がるこの一帯に是非足を延ばされてはいかがかと思います。
湧水の流れ沿いにウォーキングロードや公園も整備されており、気持ちのいい場所ですよ!
テッポウ虫の被害 ― 2010/10/16 11:54
先日、新規のお客様から自宅の庭の樹木の剪定作業の依頼を受けて、熊本市内某所まで剪定作業にお邪魔しました。お庭はそんなには広くなく、当社の職人1人で十分に仕上げられる程度だったのですが、玄関前のベニカナメモチの生垣とエゴノキが接近しすぎていて少々窮屈な印象を受けました。予めお家の方から、テッポウ虫の被害を受けているようだとの話を聞いていたので、株元付近を良く見てみると、樹皮に直径1㎝程の穴があいていたり、小さな亀裂が沢山確認できました。試しにハサミの先端で樹皮をつついてみると殆どボロボロの状態で、下の写真のように大きな株の2本程はかなり食害が進んだ状況でした。
テッポウ虫の食害痕
食害された痕のどこかにはテッポウ虫(カミキリムシの幼虫)が隠れていると思い、執念深く鋭利な刃先でつついていくと、体調3~4㎝程のテッポウ虫の幼虫に行き当たりました。もちろんその場で潰して成仏してもらった事は言うまでもありません。(合掌)
テッポウ虫(カミキリムシの幼虫)
ただ、大きな株の被害がかなりひどく、殺虫剤を流し込んだだけでは、虫を完全に駆除する事が困難だと考え、結局2本ほどの株を地際の部分から伐採しました。
ただ、好都合な事に、細い株の枝が良く繫っていた為に、エゴノキの樹形が壊れてしまうような事にはなりませんでした。あいにく、お留守だった施主の方もきちんと事情を説明をすれば、きっと理解していただける筈です!
エゴノキは株立ちの樹形の美しさと、お花の可愛らしさで人気の庭木ですが、風通しの悪い場所に植えてしまうと、すぐにテッポウ虫の餌食になってしまいます。植栽される場合には、その場所の風通し日の当たり具合にご注意ください!
セミナーへの参加 ― 2010/10/23 10:17
少し前の話になりますが、今週の日曜日に林野庁九州森林管理局主催のセミナーが開催されましたので、当社から私ともう一名で参加してきました。
タイトルは自然の恵みと危機 ~生物多様性の保全と森林の役割~ というもので、地球の生物がなぜ多様でなければならないのか、九州の森林の危機とそれに対する対応、里山や草地の重要性等について講義がなされました。午後から半日程度のセミナーだったのですが、200名ほど収容の会場はほぼ満席状態で、若い方や女性の参加者も結構いらっしゃいました。折しも名古屋ではCOP10、「生物多様性条約第10回締約国会議」が開催されており、連日メディアではこの様子が取り上げられています。それもあってか、森林・林業関係者だけではなく一般市民の方々にも生物多様性についての関心が高まっている雰囲気を感じました。
タイトルは自然の恵みと危機 ~生物多様性の保全と森林の役割~ というもので、地球の生物がなぜ多様でなければならないのか、九州の森林の危機とそれに対する対応、里山や草地の重要性等について講義がなされました。午後から半日程度のセミナーだったのですが、200名ほど収容の会場はほぼ満席状態で、若い方や女性の参加者も結構いらっしゃいました。折しも名古屋ではCOP10、「生物多様性条約第10回締約国会議」が開催されており、連日メディアではこの様子が取り上げられています。それもあってか、森林・林業関係者だけではなく一般市民の方々にも生物多様性についての関心が高まっている雰囲気を感じました。
九州森林・林業セミナー
講演の中で印象的だったのは、地球温暖化・森林の減少・種の絶滅という3つの地球規模で進行している危機は、自分達とは遠い熱帯やサバンナの地方で起こっていることと考えるのではなく、自分たちの身の回りでも同じことが確実に進行しているという事実。また、自分たちにできることは、遠くの国で大量生産された食べ物ばかりではなく、旬の地方の食物を多く食べること、多様な生物の名前を知ること、自然保護のボランティアに積極的に参加すること、生物多様性に貢献している企業の商品を積極的に選ぶこと等、身近な努力が大切であるという話でした。
また、COP10では生物の多様性の保全、生物多様性の構成要素の持続可能な利用などについてよりも、遺伝資源の利用から生まれる利益の分配のほうに重点が置かれているようだとの意見もありました。、
クスノキのその後 ― 2010/10/26 15:54
当社では昨年の5月に熊本駅前広場から新築の国の合同庁舎前にクスノキの移植を行いました。このブログでも実際の移植の様子から、その後の生育の状況などを定期的にアップしてきたのでご覧になっている方も多いかと思います。
下の写真は今日現在の状況です。クスノキ自体葉っぱのボリュームも増し、その緑もかなり濃くなっている様子です。しかし、一番の変化といえばバックにそびえる合同庁舎の建物と周辺に新しくできた緑地帯です。周辺の外構の様子を見ていると、移植したクスノキは庁舎北西角のこのコーナーのシンボルツリーとなる予定みたいです。きっと、ここの設計者はクスの木陰で休憩する人たちをイメージしてデザインしたのでしょうね?
下の写真は今日現在の状況です。クスノキ自体葉っぱのボリュームも増し、その緑もかなり濃くなっている様子です。しかし、一番の変化といえばバックにそびえる合同庁舎の建物と周辺に新しくできた緑地帯です。周辺の外構の様子を見ていると、移植したクスノキは庁舎北西角のこのコーナーのシンボルツリーとなる予定みたいです。きっと、ここの設計者はクスの木陰で休憩する人たちをイメージしてデザインしたのでしょうね?
駅前のクスノキ
おそらく、枝を広げて大きな木陰を提供してくれるまで、あと4~5年はかかりそうな気がします。それまで順調に生育してくれることを願うのみです。
ただ、一つ気がかりなことといえば、この庁舎には熊本城内にある九州財務局や農政局等が移転し、入居する予定らしいのです。しかし、例の事業仕訳で国の組織改革の影響を受けて移転するハズの国の出先機関自体がなくなる恐れがあるそうです…。もし、それが現実になれば、せっかく巨額の費用をかけて作ったものがもったいないですよね。今のご時世、民間に賃貸しても入居希望の企業は少ないのかもしれませんし…。