テッポウ虫の被害 ― 2010/10/16 11:54
先日、新規のお客様から自宅の庭の樹木の剪定作業の依頼を受けて、熊本市内某所まで剪定作業にお邪魔しました。お庭はそんなには広くなく、当社の職人1人で十分に仕上げられる程度だったのですが、玄関前のベニカナメモチの生垣とエゴノキが接近しすぎていて少々窮屈な印象を受けました。予めお家の方から、テッポウ虫の被害を受けているようだとの話を聞いていたので、株元付近を良く見てみると、樹皮に直径1㎝程の穴があいていたり、小さな亀裂が沢山確認できました。試しにハサミの先端で樹皮をつついてみると殆どボロボロの状態で、下の写真のように大きな株の2本程はかなり食害が進んだ状況でした。
テッポウ虫の食害痕
食害された痕のどこかにはテッポウ虫(カミキリムシの幼虫)が隠れていると思い、執念深く鋭利な刃先でつついていくと、体調3~4㎝程のテッポウ虫の幼虫に行き当たりました。もちろんその場で潰して成仏してもらった事は言うまでもありません。(合掌)
テッポウ虫(カミキリムシの幼虫)
ただ、大きな株の被害がかなりひどく、殺虫剤を流し込んだだけでは、虫を完全に駆除する事が困難だと考え、結局2本ほどの株を地際の部分から伐採しました。
ただ、好都合な事に、細い株の枝が良く繫っていた為に、エゴノキの樹形が壊れてしまうような事にはなりませんでした。あいにく、お留守だった施主の方もきちんと事情を説明をすれば、きっと理解していただける筈です!
エゴノキは株立ちの樹形の美しさと、お花の可愛らしさで人気の庭木ですが、風通しの悪い場所に植えてしまうと、すぐにテッポウ虫の餌食になってしまいます。植栽される場合には、その場所の風通し日の当たり具合にご注意ください!