衰弱したイチョウ2009/06/17 17:19

熊本市西部に当社が管理を行っている療養所があります。約3年ほど前、この施設のシスターから連絡をいただき、庭のイチョウとモミジがかなり衰弱しているので一度診てもらいたいという依頼のお電話をいただきました。

この写真は当時イチョウの木を撮影したものです。
枝の伸び方自体には問題はないものの、葉の大きさは小さくなっており、その密度もまばらなものでした。枝先を見ると所々に枯枝が目立ち、明らかに根系の生育不良から衰弱をしていると推測できる症状でした。

そこで最初に、このような根系の衰弱した樹木が強風に煽られて倒木する危険を回避するために、枯枝を落とし、大きく外に張り出した枝の切り詰めを行いました。もちろん枝の切断面には殺菌剤を塗布し枝先から腐ってくるのを防ぐ処置も施しました。

次に、弱った根を回復させるために、周辺の土壌の通気性と透水性確保を目的とした土壌改良を行いました。
方法としては全面的に機械で開墾するのではなく、径20㎝深さ70㎝程の穴を根の周りに40か所ほど掘り、そこへ土壌改良材の詰まった管を敷設、管の周りに土壌改良土を埋め戻し、十分に灌水を行いました。

これを冬期に3年にわたって行っています。かなり、地道な作業です。(汗)

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