竹梯子 ― 2010/04/17 16:06
写真は個人のお客様のお庭での剪定作業を撮影したものです。剪定を行っているのは株立ちのシマトネリコ。10年ほど前にH=3.0m程のものを2本植栽しました。それが現在では倍のH=6.0m程に生長しています。本来ならば、お庭側から作業を進めるのですが、枝が横を流れる川側に張り出しており、枝先に届かないために、止む負えず川底に梯子を立てての作業となりました。

最初は対岸の駐車場を借りてクレーン車による作業を考えたのですが、あいにく駐車場の空きがなく、このような作業方法となりました。
この梯子は当社の中でも一番長いもので、最上段は地上8m程になります。それに自分の身長が加わるので、10m近く上から見下ろすような感覚があります。プロの造園家でも使いこなすのが難しく、熊本市内でもおそらく当社にしかないのではと思われます。実際、社長の私も10年以上前に20段の梯子に登って作業を行った経験があります。
その時の感想としては、高所である事の恐怖感よりもむしろ、梯子を立てたり移動したりのとり回しに苦労した事を覚えています。もちろん、自分一人では扱えないので、もう一人の職人さんと2人で四苦八苦した経験があるのです。[汗]
この竹梯子、今では造園会社でも使うところがかなりめっきり少なくなり、アルミ脚立にとって代わられています。
一見、前時代的な古めかしい道具のように見えますが、実な中々の優れものなのです。竹は特有のしなりがあるので、上で少々無理な体勢をとってもアルミ脚立のように転倒する事はありません。しかも、写真でも分かるように、ロープで横2方向に固定して使います。より安全な仕組みになっています。当社でもつい先日これとほぼ同じ長さの20段の梯子を購入したばかりです。これらの竹梯子が本格的に活躍するのは、お盆前と正月前の剪定の時期です。それまでは、会社の倉庫で出番を待っているのです。
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