NHK文化センター現地講座2013/04/12 16:23

 4月10日(水曜日)第12回目となる現地講座に行って来ました。今回の見学地は1月にこのブログでご紹介した宮崎県椎葉村、十根川神社の八村杉、同じく宮崎県五ヶ瀬町の浄専寺の枝垂れ桜、そして、熊本県山都町幣立神宮の五百枝杉です。

 残念ながら、十根川神社よりも先にはバスが入らなかったために大久保のヒノキの妖艶な姿をご紹介することはできませんでした。しかし、矢村杉をはじめイチイガシやトチノキ等の巨大な社叢には受講者の皆さんも感嘆の声を上げられていました。

十根川神社


 この後、椎葉村をあとにして浄専寺の枝垂れ桜へと向かいました。熊本市内でも桜が散って早一週間、皆さん最初から殆ど期待もされてなかったのですが、やはりほぼ葉桜状態でした。それでも皆さん樹齢300年とも伝えられる枝垂れ桜の姿に「葉桜になっても趣がありますね。」などと言っていただき、案内役としては少し肩の荷が楽になった次第です。

 
 下の写真は講座に先駆けて行っている下見の際に撮影したものです。
2013.3.31浄専寺枝垂れ桜


 いつの日か、満開の時期にピッタリとスケジュールを合わせ、花の下で桜にまつわる話でもして差し上げたいものです。

古都の桜2013/04/23 16:55

 先日、妻と二人で娘の住む京都を訪ねてきました。そこでいつも通りのお寺巡りとなったのですが、今回は洛西〜嵯峨〜東寺の弘法市というコースを辿ってみました。

 最初に訪れたのは遅咲きの御室桜で知られる洛西の名刹、仁和寺です。本来ならば満開の季節にあたり、私も満開の桜越しに見る五重塔を楽しみにしていたのですが…。今年は例年になく開花が早く、境内のどこを見渡しても桜の花びらさえ見えません。

仁和寺山門

 それでも境内奥に咲いていた八重桜と御衣黄の花は少しだけ楽しめました。

仁和寺八重桜

 八重桜は丁度満開で、細い枝がしなるほどに に丸い形の花を沢山付けていました。

仁和寺御衣黄

 こちらは緑の花の御衣黄です。花にも葉緑体があるのでこんな色をしているのだとか。近くで見ないと咲いているのかどうか判らない渋好みの桜です。

 仁和寺で霊宝館の特別公開を楽しんだ後、嵐電に乗って嵐山経由で嵯峨方面に足を運びました。

 最初に訪れたのは嵯峨釈迦堂こと五台山清涼寺。ここの主な目的は特別拝観中の釈迦如来像を観る事。お坊さんの説明によるとインド、中国、日本の三国伝来のお釈迦様で、国宝に指定されてるとか。そういえばどことなくエキゾチックな顔立ちをされているような気がしま した。写真は当然ありません。皆さんも、 特別拝観の時にはお目にかかれるので是非、行かれてみてはと思います。

 お庭に目を向けると、嵯峨野の山々を借景にした形になっています。本道と別の建物を結ぶ渡り廊下からは下の写真のような景色も楽しめます。新緑の季節という事もあって、まさしく名前の通り、清涼感溢れる空間でした。

清涼寺緑

 次は清涼寺から徒歩で15分程度、小倉山二尊院を訪れました。紅葉の季節には紅葉の馬場で有名な場所ですが、新緑の季節もすばらしく、モミジの葉が風に揺れる様子に、一時見とれてしまいました。

小倉山二尊院

 そして翌日、妻の念願だった東寺の弘法市に出かけました。東寺東門前へ向かうバスはほぼすし詰め状態、境内も人ごみでごった返していました。京都では昨年訪れた、北野天満宮の天神市とともに規模の大きい門前市として多くの人を集めているようですが、どちらかと言えば、この弘法市の方が食料品関係が多く、天神市の方が骨董関係が多いように感じました。

 五重塔の方に回ってみると、ソメイヨシノやあの有名な不二桜はすっかり葉桜となってしまってたのですが、八重桜が満開でした。そこで今回、念願だった五重塔を背景に桜の写真を撮るという試みをやや無理矢理ですが、やってみました 。

東寺五重塔

 いかがでしょうか?少し桜の花がボリューム不足ではありますが、自分なりに精一杯のつもりです。(汗)

 桜の季節は逃したのかもしれませんが、その分、新緑の嵯峨野、嵐山方面を訪れる事が出来て大変満足しています。次回は秋頃に紅葉の京都を訪れたいと思っていますので、皆さん、どうぞご期待ください!その頃までにはもう少し写真撮影の技術を向上させておきます。