地下支柱 ― 2010/12/18 11:48
樹木を植え付ける際に、ツツジ等の低木は別ですが、通常、風除けの支柱を立てます。風によって樹木があおられて、根が動いて植付け後に枯れるのを防ぐためです。よく見かける方法としては杉丸太を利用して、鳥居型に組んで設置する方法、あるいは、3本の丸太を頂点で結束してマストを立てるようにし、それに樹木の幹や枝を固定するやり方です。しかし、これらの方法だと、多くの樹木をまとめて植え付ける場合には、支柱が異様に目立って美観を損ねるばかりではなく、通行の障害になったりします。そのような場合には地下に支柱を設置します。
方法は、最初に金属製の四方に張り出したアンカーを地中に埋設します。それから、樹木をその上に載せて、根鉢の部分をアンカーに接続したベルトで固定するというものです。これだと見た目もすっきりしますし、通行の支障になることもありません。しかし、問題が全くないではないのです。樹木は年を重ねるごとに成長しますから、ベルトで固定した部分が樹木の幹に食い込んでしまうのです。当然その部分は首を絞められたまま成長しますので、折れやすくなったり、成長できずに枯死することもあります。なので、近年では4~5年で腐食して外れてしまうベルトも使われているようです。
地下支柱埋設の様子
方法は、最初に金属製の四方に張り出したアンカーを地中に埋設します。それから、樹木をその上に載せて、根鉢の部分をアンカーに接続したベルトで固定するというものです。これだと見た目もすっきりしますし、通行の支障になることもありません。しかし、問題が全くないではないのです。樹木は年を重ねるごとに成長しますから、ベルトで固定した部分が樹木の幹に食い込んでしまうのです。当然その部分は首を絞められたまま成長しますので、折れやすくなったり、成長できずに枯死することもあります。なので、近年では4~5年で腐食して外れてしまうベルトも使われているようです。
地下支柱埋設の様子
樹木を支柱(アンカー)に固定している様子
今回植栽するシマトネリコ(高さ5.5m程度)
霜対策として寒冷紗を巻いている様子
植付けはご覧の地下支柱でしっかり固定して無事完了しました。しかし、この日に植え付けたシマトネリコという樹木は元々、台湾や沖縄等の亜熱帯地方が原産の寒さに弱い樹種です。そこで、霜対策として、遮光や虫除けに用いる寒冷紗で枝葉で包んで、霜によって葉っぱが傷まないような対策を講じました。
樹木を植え付けるのに一番最適な時期は通常冬場の休眠期です。なので、11月下旬~3月初旬となります。今の時期は植栽に適した時期なのです。ただ、シマトネリコやクスノキ等の常緑樹は霜が降りると葉っぱが黒く萎れてしまい、そのまま枯れることもしばしば、そこで今回は寒冷紗をかけて霜が直接葉っぱに当たらないような対策をとりました。
見た目はあまりよくありませんが、これから3月初旬までの辛抱です!
見た目はあまりよくありませんが、これから3月初旬までの辛抱です!