今年最初のバラ2011/04/19 16:38

 ここ熊本では桜のすっかり終わりを迎え、キリシマツツジやヒラドツツジがピンク、紅、白、紫など色とりどりの花を咲かせ始めました。それでも例年より2週間ほど遅れているみたいです。

 残念ながら、我が家の庭はツツジを楽しむほどの広さが無いので、20本程のバラを鉢植えで楽しんでいます。そして、今年もいよいよ花の季節を迎えつつあります。そんな中、おそらく最初に開花してくれるであろうと思われるのが、下の写真のバラです。名前はミセス・ハーバート・スティーブンス 1922年の作出と言われています。

ミセス ハーバート スティーブンス


 剣弁高芯の花の咲き方からピーター・ビールズのリストではハイブリッドティーに分類されていますが、花首が細くうつむき加減に咲く姿と、房咲きになる特徴はノワゼットのようでもあります。
 
 系譜の話は別にして、ミセス・ハーバート・スティーブンスは今まで私が見た白バラの中では一番のお気に入りです。花径10㎝程の大きさになりますが、花弁には自然なウェーブが掛かり、その数も多すぎず、とても上品な雰囲気があります。
 ピーター・ビールズの本にもまさにファーストクラスのバラであると書かれていました。

 バラがお好きな方は庭中に色々なバラを集めて植えられる傾向があるのですが、このバラであれば、他の樹木との相性も良いです。
 たとえば雑木を使った庭のアクセントとして、なんの違和感もなく用いる事ができます。香りもかすかなティーの香りがして爽やかですよ。
 
 今の流行はデビッド・オースティンが作るイングリッシュローズなのかもしれませんが、オールドローズや初期のハイブリッドティーの中にはこれに負けない魅力的なバラが多いですよ。お勧めです。
 

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