山茱萸の花 ― 2012/03/08 14:12
当社でソメイヨシノの管理をしている公園に、鮮やかな黄色の山茱萸の花が咲いていました。別名ハルコガネバナとも言うそうです。なんとなくぴったりのネーミングに思えます。
春はどちらかと言えばバラ科植物の白やピンクの花の開花が話題となり、目立ちもするのですが、山茱萸の花を見ていると、透明感のある黄色の小さな花も悪くないと思ったりもします。
春はどちらかと言えばバラ科植物の白やピンクの花の開花が話題となり、目立ちもするのですが、山茱萸の花を見ていると、透明感のある黄色の小さな花も悪くないと思ったりもします。
山茱萸の木はヤマボウシやハナミズキの仲間に当たるミズキ科の樹木です。そういえば、写真は葉の展開前で分かりませんが、葉っぱはヤマボウシそっくりの形をしています。
この木の根元の所に、下のような句が添えられていました。
山茱萸の 花の細かさ 相触れず
山茱萸の花のまるで線香花火のような繊細さが伝わってくるようです。
長谷川素逝の俳句を調べていたら、次のような句がありました。
春の夜の つめたき掌(て)なり かさねおく
理解が違っているかもしれませんが、冷たくなってしまった掌をかさねるという箇所で、なんとなく3月11日の震災の事を考えてしまいました。