長い間お世話になりました。 ― 2013/01/10 17:23
遅ればせながら、皆様あけましておめでとうございます。
という新年の挨拶とはいささかそぐわないタイトルですが、当社が10年近くお庭の管理をさせていただいている民間の療養施設“待労院診療所”が本日をもちまして閉鎖となりました。朝からのNHKのニュースでも取り上げられてましたので、ご存じの方も多いと思います。
お付き合いのきっかけは私のHPをご覧いただいた待労院のシスターから直接お電話をいただき、「庭のモミジが弱ってきてるので診てもらいたい。」とのお話をいただいた事が始まりでした。以来年間を通じての除草作業、樹木の剪定や消毒、衰弱した樹木の樹勢回復のための処置など、庭の管理全般にわたる作業を任せていただきました。
私がご挨拶に伺うと、年によってモミジの紅葉がきれいでなかったり、花梨が例年にないほどたくさん実をつけたりと、その年、その年で変化をしていく庭木の話をシスターが熱心にされていたのを思い出します。
下の写真は前庭を撮影したものです。最初の年に裏のお庭から桜を移植しました。

上の写真と反対側には薄い緑の花をつける“御衣黄”という桜を植えました。

キリスト像の横の梅はかなりつぼみを膨らませています。
今日で110年以上にわたる診療所としての歴史に幕を閉じたのですが、今後、施設の保存についてはまだはっきりとは決まっていないそうです。
私個人の考えですが、お庭の一部でも、入所されていた方々の思い出として残していただく事が出来ればと思います。