椎葉村の巨樹2013/01/15 16:45

 今週の日曜日、昼前から冷たい雨が降ってきたのですが、そんな寒空の中、宮崎県椎葉村に巨樹を見に行きました。熊本市内からだと国道218号経由で約2時間弱といったところでしょうか?九州の秘境と言われるだけあって、もっと時間が掛かるかと思っていたのですが、道路事情も比較的良好で目的地付近までは比較的快適なドライブでした。しかし、長いトンネルを抜けて椎葉村に入るなり、周辺の山々の様子は人工的に植林された杉の姿からカシやケヤキなどに加えて、アカマツやカヤといった自然林が目立つようになります。しかも、1本1本の樹木も大きい!何だか、秘境にやってきた!という感覚十分です。

 私が訪れたのは椎葉村の十根川という集落です。十根川という川沿いにあるのですが、川が作った深い谷あいの傾斜地に家が点在するといった感じです。
 下の写真は途中の道から撮ったものです。遠くの景色は雨で霞んでよく見えませんが、山奥の雰囲気は判っていただけるでしょうか?
十津川神社より

 最初に見たのは、この集落にある十根川神社境内の八村杉(やむら杉)です。名前は神社が昔、八村大明神と呼ばれたことからついたといわれています。

 

 境内の一番奥にあり、まさしく天を衝くといった言葉がぴったりと当てはまるかの如く、上空へ幹を真っ直ぐに伸ばしています。手前にはイチイカシや他の杉の巨木もあるのですが、この杉に比べたらかなり小さく感じるほどです。写真に写っている朱塗りの社殿と比較すれば、その大きさがわかると思います。
 
 樹高54.5mは全国2番目、幹周は13.3mで、国の天然記念物に指定されています。

八村杉

 


 
 この八村杉から2キロ程山道を車で登ると、目指すもう一本の大久保のヒノキに着きます。200m程手前の駐車場(トイレあり)に車を停めて、細い道を歩いていくと、突然、森の中に異様な姿の樹木が目に入ってきます。月並みな表現かもしれませんが、まさに霊気を感じるとはこのことなのでしょう。

 幹の途中や大枝の途中から無数に多くの枝を分岐させており、樹冠は上空で大きく広がっています。人工林でよく見かけるヒノキの姿とは似つかない姿で静かな森の中に異様な存在感を示しています。

大久保のヒノキ

 幹の部分をよく見ていると、何か今にも動き出しそうな感じさえ漂っています。根元に空いたウロには榊の葉が供えられていました。まさしく山の神が宿る樹なのでしょう?
大久保のヒノキ幹
 

 今回訪れた2本の巨樹は、この春に予定しているNHK文化センター巨樹・古木めぐりの講座でも是非訪れたい場所です。出来れば、付近の美しい桜の名木とともに訪れたいです。講座の最後に柔らかな雰囲気の美しいものでも見て帰らないと、この2本はインパクトがあり過ぎです。後味が濃すぎます。