紅葉の始まりの季節2013/10/29 15:42

あんなに暑くて長かった夏も、台風の通過とともに過ぎ去ってくれたようです。朝晩の冷え込みに、街なかにいても、やっと秋の気配を感じれるようになりました。

そんな中、昨日、天皇皇后両陛下が訪問されたとのニュースが流れていた熊本城へ行ってみました。夏の暑さが厳しすぎたせいでしょうか、市内から登ってくる坂道沿いに植えられたソメイヨシノは殆どが すっかり落葉し、見る影もありません。しかし、場内の二の丸までやってくるとご覧のようにケヤキ並木が色づき始めています。

二の丸のケヤキ並木

夏の猛暑と少雨のせいで例年より葉の量が少なく、若干さびしい感じはしますが、赤く色づきはじめたケヤキ並木は身近に秋を感じさせてくれる風景だと思います。

並木の先ではイチョウやエノキが梢の方から黄色く色づき始めています。
二の丸のイチョウ・エノキ

公園の入口付近には古いエノキもあります。ざっと見た感じでは幹周りが5〜6m程もあるでしょうか?エノキとしてはなかなかの古木です。幹の上部は朽ちてしまって失われていますし、幹の内部もほとんど空洞になっています。ドーナツ状になった樹皮の一部で命をつないでいるようです。
この時もこの樹の形が面白いからでしょうか他にも数名、この樹の写真を撮っている人達がいました。

二の丸のエノキ

帰り道、隣にある監物台樹木園に寄ってみました。ここでも紅葉はまだこれからという感じだったのですが、下の写真のような綺麗な赤い実をつけた樹木が目を引きます。皆さん、何の実だかわかりますか?

サンシュユの実

答えは サンシュユです。

3月の早春の頃、枝いっぱいに黄色い花を咲かせるミズキ科の樹木です。まだ、寒さの残る中で、いち早く真っ黄色になるので 目立つのですが、秋の実もグミに似てなかなか可愛らしいものがあります。因みに、この実は果実酒にしたり、乾燥させて薬用にしたりするそうです。

紅(黄)葉はまだ始まったばかり、この調子で行けば11月半ばが見頃といった感じです。みなさんも熊本城方面へ行かれる際には少し足を伸ばして二の丸公園や監物台樹木園に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
街なかよりも秋をずっと身近に感じられるはず!


コメント

_ くーみ ― 2013/10/30 18:25

今日のブログで本当に秋を感じさせてもらいました。何気なく見過ごして通る町中の樹々に確実に季節は変化をもたらしているのですね。桜の木は落葉が早いのですか、あっと思うともう散っていますね。でもこれからはやっぱり銀杏が主役でしょう。今年は県庁前の銀杏並木を見に行こうかな、ライトアップのときに・・と考えるようになりました。きっとこのブログを読ませてもらうおかげでしょう。ますますのご活躍を祈ります。

_ ブルース松本 ― 2013/10/31 08:13

11月下旬までが紅葉の季節でしょうか?テレビを観てますと、連日のように日光中禅寺湖の紅葉が写されています。これから、街中へ、南のほうへと紅葉前線は下って行くのでしょうね。

今朝の新聞に九州でも祖母山系が紅葉し始めたとの記事が載っていました。
私も、来週は佐賀の三瀬峠にカツラの巨木を見に行くのですが、この分だと、少し色づいているかもしれません。皆さんをご案内するのが楽しみです。

県庁のイチョウ並木は非常に残念ですが、黄葉はあまり期待できないと思います。衰弱がかなり進行していて、葉の量が極端に少ない状態です。つい先週も、衰退原因の調査をさせてもらうように、県庁に説明に行ったところでした。
枯れ始めたら、慌てだすのかもしれませんが、それでは遅すぎます…。

_ くーみ ― 2013/10/31 13:00

ご丁寧なコメントを有り難うございました。県庁前の銀杏並木の情報きいて残念です。それでも一度行ってみようかなあ・・・。
それと、サンシュユのこと、名前はきいたことがありますし、歌の文句でだったか、小説の中でだったか確かにあったけど、年のせいで思い出せません。赤い実を見たのは初めてでした。うれしかったです。

_ ブルース松本 ― 2013/11/01 08:52

サンシュユという言葉が出てくる歌と言えば宮崎県椎葉村の“ひえつき節”が頭に浮かびます。歌いだしのところで ♪庭のサンシュの木に鳴る鈴かけて~♪ などと歌っています。しかし、確かにサンシュユと歌っているようなのですが、もしかしたら、これは山椒の事ではないかと思ったりします。

サンシュユは元々中国原産で薬用として江戸時代にもたらされたという話ですし、椎葉のような山里の名産として山椒の実があるからです。
サンショがなまってサンシュユとなったのかもしれません。

また、なんかの折に調べておきます。

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