川辺川のサクラ2015/04/01 17:25

 昨日、NHKカルチャーの『巨樹・古木めぐり』現地講座に出掛けてきました。午前中はなんとか持ってはくれたものの、午後からは雨のぱらつく中での講座となりました。それでも、午後に訪問した五木村宮園までは沿道のソメイヨシノや、山腹のヤマザクラが満開で受講者の皆さんも車窓からの景色にうっとり、日常とは異なる秘境の風景を堪能されていました。
 
人吉市内から1時間やっとの思いでたどり着いた『宮園のイチョウ』は、ほとんど葉は開いておらず冬枯れに近い状態でした。それでも、イチョウ独特の枝のつき方や気根と呼ばれる変形した幹の話をすると、皆さん熱心に聴かれており、毎回の事ではありますが、皆さんのおおらかさに助けられています。

 見学箇所の写真は『春の準備』というタイトルで、以前にこのブログで紹介したので、今日は講座2日前に下見に行った際の川辺川の写真を掲載します。

川辺川宮園

 上の写真は宮園のイチョウのすぐ横を流れる川辺川の風景です。さすが清流といわれるだけの事はあり、遠くからでも川の底にある石まで透けて見えます。



川辺川桜

 川べりの公園ではソメイヨシノがほぼ満開を迎えていました。


球磨川桜

 川辺川は下流まで下ってきて球磨川と合流し、人吉市内では緩やかな流れとなります。写真は昼食場所から対岸の人吉城祉を見ています。石垣の上のソメイヨシノは満開で花の下を散策する人の姿も見られ、長閑な風景です。

 次回の現地講座は11月の紅葉の時季に行う予定です。巨樹・古木を巡り、途中の風景も楽しめるような場所を探しますので、皆さんご期待下さい。

 
 

 

クスノキのその後2015/04/21 11:02

 昨年の秋に土壌改良作業の様子を紹介しましたクスノキ、その後の生育状況を確認に行ってきました。丁度、新葉が出たばかりで若葉色が目にまぶしく、今のところ順調に推移しているようです。

小川川尻クスノキ1
 
 土壌改良を行った際に、根系をある程度切断せざるを得なかったので、もっと枝枯れが出るかと思っていました。しかし、殆ど枯れも目立たたず、切断による樹木へのダメージも少なかったようです。

小川川尻クスノキ2

 新芽の展開から遅れて、5月以降は地下で根の成長がピークを迎える季節です。その際に根が改良した土壌から沢山の水分と酸素を吸収してくれて、樹木の活力が増す事を期待しています。

小川川尻クスノキ3

 この秋にもう一度、今度はオレンジネットの外側の土壌改良を行う予定ですので、その際には皆さんにご紹介したいと思っています。

この木何の木?2015/04/28 11:18

 この前の日曜日、私用で福岡市天神に出かけてきました。晴天にも恵まれ気持ちのよい一日でした。
そんな中、街中の公園を歩いていると緑が眩しいというより、日の光に白く輝く樹木を見かけました。

ヒトツバタゴ1

 ヒトツバタゴという名前の樹木です。タゴとはそもそもトネリコの別名の事、通常トネリコが7枚程の小葉が鳥の羽状に集まって1枚の葉を形成するのに対し、このヒトツバタゴの場合は、1枚1枚が独立した葉となっている事からこの名前がつきました。また別名をナンジャモンジャの木とも呼ばれています。名前の由来は明治時代に東京青山練兵場(今の神宮外苑)の道路沿いにこの木があり、名前が分からなかった事から「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちにいつの間にか「ナンジャモンジャ」という変わった名前になったと言われています。

ナンジャモンジャ花

 名前の由来はともかく、白い糸を何本も束ねたような花を沢山つけるので、この季節涼しげな印象を与え、最近では公園や神社でもよく植えられています。
 NHKカルチャーで昨年の秋に訪ねた福岡県芦屋町の岡湊神社にも沢山植えられていました。丁度、ゴールデンウィーク当たりに見頃を迎えますので、興味のあられる方はドライブがてら見に行かれてはいかがでしょうか?宮司さんの話によると夜はライトアップもしているそうですよ。京都のお寺みたいですね!