芝張りの現場 ― 2015/02/12 14:11
昨年から、土入れを行っていた現場の造成も終わり、先週から肝心の芝を張る作業に入りました。一日の作業は宮崎県から大型トラックで運ばれてきた芝の積み降ろし作業から始まります。積み降ろした芝を、実際に張る場所まで運搬するのにも一苦労です。8人掛かりで1日1500㎡の芝を張るのがやっとといったところでしょうか?
芝を張って目土の山砂を上から散布すると、キレイに整った感じになっていきます。全てを張り終えるのにあと10日程掛かりそうです。日毎に土の部分が減って、芝の部分が広がっていく様子を見ると、完成に近づいてきていると実感できます。
下の写真の向かって右側が張り終えた部分、左側はこれから芝を張る前の、芝を並べていった様子です。2月中には最後の仕上げも含めて、全ての現場作業が完成する予定です。
あいにくの天気 ― 2014/12/17 09:40
気象庁の長期予報ではこの冬は暖冬になると言っていた筈なのですが、ここ数日は厳しい冷え込みと降雨を繰り返す、あいにくの天気が続いています。そんな中、当社では熊本県から受注した芝生広場の造成工事にあたっています。
下の写真が造成予定地です。黒いラインは芝生を張る土壌の透水性を高めるためのシート。遠くに見えるショベルカーとダンプカーで、仮置きされた土を積み込んで、この上に盛り土をしていきます。
造成面積は17,500㎡程、と言ってもピンと来ませんよね。ざっとですけど、サッカー場2.5面分の広さになります。
盛り土を進めていくと下のようになります。ダンプカーで運ばれてきた土をショベルで広げ、そして、ブルドーザーでならしていくという作業の繰り返しです。殆どが大型重機による作業であり、一見すると木工事と思われがちなのですが、盛り土の透水性や土壌の硬さ等、後に芝が生育できるような環境を整えながらの造成作業なので、やっぱり造園のプロが携わるべき仕事だと思います。
年内一杯はこのような芝を張る前の下地作りの作業が続き、年明けから本格的に芝を張る作業に入る予定です。
晴天が続けば作業も進むのですが…。これから年末にかけて天気が回復し、いつもの冬晴れが続いてくれる事を祈るのみです。ここだけの話、ホワイトクリスマスは御免被りたいです。
階段工事その3 ― 2014/04/05 13:49
1月の終わりのこのブログでご紹介した階段工事の続報です。と言っても年度末の仕事に明け暮れている間に、あれから2ヶ月以上経ってしまいました。
古い、木製の階段を撤去したこ所まではご報告していたと思いますが、今朝、現場を訪ねてみたらご覧んのような状況となっていました。
ここは古墳公園の下の駐車場からの登り口です。ほぼ完成といった所でしょうか?
実際に登ってみると階段は意外と急です。上の写真右側にはモノレールの架線が映っています。工程上、資材はすべて下の駐車場から上に上げるしか方法がなかったため、このモノレールは大活躍してくれました。これがなければこの工事を完成出来なかったに違いありません。(汗)
階段の部材はコンクリート製の擬石です。重いもので1個あたり90kg程度、取り扱いが大変なため、遅々としか進まない日々もありました。しかし、まっすぐに目地を通して出来上がったものを見ると、実際に作業をしていない私でさえ、それなりの達成感があります。
階段も残り1区間、最後の区間は幅が狭くなっているせいもありますが、きっと作業に慣れてきたのでしょう、これまで以上の急ピッチで積み上げられています。石段が出来たら、最後に金属製の手すりを階段中央に設置すれば完成です。あと、2〜3週間といった所でしょうか?最後まで安全な施工を心がけます。
階段の工事その2 ― 2014/01/30 08:04
昨年暮れにお伝えした古墳の階段工事のその後です。
年明けから、既設の木製階段の撤去に取り掛かり、現在は新しく設置する石の階段の下地作りを行っている段階です。ただ、現地の傾斜が急なこともあって人力では残材の搬出や資材の運搬が不可能なために、作業用モノレールを設置して工事を行っています。
上の写真、向かって右側に見える鉄製のレールがモノレールのものです。坂の上から下まで200数十メートル設置しました。階段の基礎となる部分は機械を用いながら、慎重に整形していきます。
モノレール本体はミカン農家等で山の斜面に設置されているものとほぼ同じものです。台車に残土やコンクリート、階段の部材等を積んで運びます。
運搬用の機械としてもう一つ利用しているものは建設用のキャリー(台車)です。これにはキャタピラがついており、荷物を積載した状態でかなりの斜面までは登ることができます。しかし、中には上のような急勾配の箇所もあり、いくらキャタピラが付いているとはいえ登ることができません。そこで、写真のように坂の上にキャリーを1台おいて下のキャリーとワイヤーで繋ぎ上から引き上げる方法を採っています。
下地作りの段階ではモノレールとキャリー、掘削用のバックホウ等複数の機械を併用をしなければならず、かなりの難工事となっています。後は、天候に恵まれ、事故の無いように細心の注意を払いながら工事を進めることが肝心です。
4月半ばに完成の予定です。それまで、このブログでも工事の進捗状況をお伝えしていきたいと考えています。
公園の花壇 ― 2013/12/24 10:00
12月も後数日を残すのみとなったとある日、熊本市内の公園3箇所で花壇の植替え作業を行いました。この時期は我々造園業にとって最も忙しい時期ということもあり、人出が足りずに、社長の私自ら植替え作業をお手伝いいたしました。
これまでの、サルビア、マリーゴールド、ナデシコといった花に替えて、これからの季節の定番と言ってもいいパンジー、マリーゴールド、デージーの苗を植え付けました。
花壇に植え付ける際、間隔がまちまちだと見た目も悪いので、物差しと水糸を張って間隔を一定に保ちながら植えていきます。因みに、下の写真はデージーを植えているところですが、20センチに1株の間隔です。
下の写真は少し伸びすぎた感じのするノースポールです。ビニールポットを外すと根がパンパンに張った状態でした。新しい土への活着を良くするために、少しほぐして植えていきます。
完成はこんな感じです。パンジーの色が混ぜこぜになっているのが少し気になりますが、そこは予算に限りがある公共の仕事、あしからず。
こうして、年の瀬の公園でも春を待つ準備が整いました。この日植えつけた苗も3月に入る頃には見違えるほど大きく育ち、きっと綺麗な花を咲かせていることでしょう。それまでの間は冬の寒さにじっと耐えて、エネルギーを蓄える期間です。何だか人間とよく似ているような気がします。
階段の工事 ― 2013/12/17 10:46
先日、当社では山鹿市内の古墳公園へ通じる階段工事の仕事を熊本県より受注しました。その内容は当社が専門にしている一般的な造園工事と違って、一本の樹木も植えない土木工事なのですが、公園の園路へ通じる石段ということで造園業である当社が受注したわけです。
内容としては現在ある木製の階段に苔が生えて、人が転倒する危険があるため、新たに擬石で石段を作り変えるというものです。
これまで児童公園の園路や遊具、フェンス等の工事は経験があるのですが、石の階段を作るというものは未経験です。そこで、知り合いの土木屋の社長さんにお願いして指示を仰ぎながらの施工となりそうです。
今回改修する階段は全部で300段程です。傾斜が急で新しく設置する擬石の重量も重いため、階段の向かって右側に運搬用のモノレールを敷設して資材を運ぶ事になりそうです。(汗)
工事の完成予定は来年の3月末、完成までには少し苦労しそうですが当社としても全社を挙げてこの工事にのぞみたいと考えています。
花壇の水やり ― 2013/08/19 16:32
お盆も明けたとはいえ、西に張り出した太平洋高気圧の勢力は衰えを見せず、
九州地方では連日の猛暑日となっています。今日、熊本市では最高気温が37℃だとか、しかもここ数日は夕立も来ないカラカラ天気となっています。
という訳で、市内の公園に5月に植え付けた花壇の水やりに大忙しの日々が続いています。
散水車を利用して水やりを行います。かなりの勢いで水をかけるのですが、乾燥のせいで地中にしみこむまでにはそれなりの時間が掛かります。当社の担当は市内中央区の3つの公園です。
上の写真の手前は裸地となっていますが、本来はインパチェンスを植えていました。ところがあまりの暑さと乾燥のせいで、途中でなくなってしまったのです。今では隣の隣に植えたトレニアの種が飛んできて、僅かながら芽を出しています。
隣の宿根バーベナは乾燥に強く、
葉っぱも健康的に伸ばしており、わりと奇麗に花を咲かせています。
隣の隣まで種を飛ばしたトレニアもこの通り、かなりくたびれ気味です。お盆の間3日間水をやってなかったせいなのでしょうが、予算にも限度があるらしく、そう毎日水やりをする訳にもいきません。ここは我慢してもらって、夕立が来るのを待つしかなさそうです。
3カ所の公園でおよそ4000ℓの水を潅水します。ただ、自然の雨水と違って、周囲まで水がしみ込む訳ではないので、乾燥も速いような気がします。
9月中旬には秋の花へ植え替えをするので、せめてその頃まで持ってくれればと思っています。
動植物園の猿山 ― 2013/02/01 16:22
年明けからずっと、わが社の数名が動植物園の新しい猿山の工事に付きっ切りになっています。 昨年11月に熊本市内の他の造園会社数社と共同企業体という形で受注した案件が、熊本市動植物園のニホンザル舎とカピバラ舎の改築という仕事だったからです。
一頃、話題になった北海道旭山動物園の成功に刺激を受けたのでしょうか、日本全国の動物園で、改修工事が進められているようです。そのコンセプトの主流を占めるのが動物の『生態展示』という考え方だそうです。出来るだけ動物の野生環境での姿そのままを展示して、来園者に観てもらうというこという趣向なんだとか。
そして、わが熊本市動植物園でも、これまでのコンクリートと石でできた荒涼とした感じの猿山を撤廃し、野生のサルが棲む里山をイメージした環境を再現しようとなったわけです。
なので、新しく植える樹木も、綺麗にバランスよく畑で育てられたものを購入するのではなく、できるだけ、近所にあるものを移植して使おうという事になりました。
下の写真は園内にあったタブノキとエノキを移植すべく、掘り上げているところです。
一頃、話題になった北海道旭山動物園の成功に刺激を受けたのでしょうか、日本全国の動物園で、改修工事が進められているようです。そのコンセプトの主流を占めるのが動物の『生態展示』という考え方だそうです。出来るだけ動物の野生環境での姿そのままを展示して、来園者に観てもらうというこという趣向なんだとか。
そして、わが熊本市動植物園でも、これまでのコンクリートと石でできた荒涼とした感じの猿山を撤廃し、野生のサルが棲む里山をイメージした環境を再現しようとなったわけです。
なので、新しく植える樹木も、綺麗にバランスよく畑で育てられたものを購入するのではなく、できるだけ、近所にあるものを移植して使おうという事になりました。
下の写真は園内にあったタブノキとエノキを移植すべく、掘り上げているところです。

手前のタブノキは他の樹木(クスノキ)等の被圧を受け、幹自体が光を求めて左側に極端に傾いた形をしています。これも自然を演出するために重要なポイントになるはずです。
次の写真は高木の移植を終えて、猿山の山腹に石積みをしているところです。田舎の棚田に見られるような積み方をしています。
今回の工事を監修されている某芸術系大学の先生によれば、熊本県南部、球磨地方の里山がモチーフだとか。

雨の日もブルーシートで、急場しのぎのテントを設営して施工を行っています。

今のペースで施工が進めば、三月の中旬には完成予定です。ただ、猿山に植栽した樹木が落ち着く10月ごろにニホンザルの展示は始めるそうです。
完成したあかつきには、九州の里山の景観がうまく再現できてるはずです。皆さん期待していただいて、是非、動植物園のほうにも足を運んでいただければと思います。
完成したあかつきには、九州の里山の景観がうまく再現できてるはずです。皆さん期待していただいて、是非、動植物園のほうにも足を運んでいただければと思います。
草刈り作業 ― 2012/05/15 16:49
ゴールデンウィークもあっという間に終わり、梅雨入り前の蒸し暑き季節の到来かと思いきや、
ここの所、気温が低めの毎日が続いています。そんな中、連休期間に出来なかった公園の草刈り作業を始めました。場所は前回紹介しました広木公園です。シロツメクサがまだ綺麗に咲いてはいますが、今の時期を逃すと草丈が伸びてなかなか厄介なことになってしまいます。草丈が10㎝程度の今がちょうど刈り時なのです。
ここは元々芝生が植えられていましたが、それが、どこからか種が運ばれてきたのでしょう、今ではシロツメクサの草原となっています。前回ご紹介した際には、幼稚園児の女の子が先生と一緒に花を摘んで、ネックレスを作ったりして、とてもほほえましい光景でした。公園にやってくる人たちには十分に楽しんでもらったようです。
草刈り作業は下のような乗用の草刈り機と肩掛け式の刈払機によって行います。なので、広い面積とはいえそれほど重労働という訳でもありません。
ここの所、気温が低めの毎日が続いています。そんな中、連休期間に出来なかった公園の草刈り作業を始めました。場所は前回紹介しました広木公園です。シロツメクサがまだ綺麗に咲いてはいますが、今の時期を逃すと草丈が伸びてなかなか厄介なことになってしまいます。草丈が10㎝程度の今がちょうど刈り時なのです。
ここは元々芝生が植えられていましたが、それが、どこからか種が運ばれてきたのでしょう、今ではシロツメクサの草原となっています。前回ご紹介した際には、幼稚園児の女の子が先生と一緒に花を摘んで、ネックレスを作ったりして、とてもほほえましい光景でした。公園にやってくる人たちには十分に楽しんでもらったようです。
草刈り作業は下のような乗用の草刈り機と肩掛け式の刈払機によって行います。なので、広い面積とはいえそれほど重労働という訳でもありません。
草刈り機が通ったあとを追うようにムクドリが餌を探しています。草丈が短くなった分、土の中にいるミミズや草陰に隠れていた昆虫を探しやすいのでしょう?
水辺には獲物を狙うサギの姿も見られます。よーく見ると足先が黄色をしてるのでコサギだと思われます。小魚やザリガニなんかを狙っているのでしょうか、かなり真剣な雰囲気です。
これから梅雨の間、湖の岸辺は生命のあふれる季節を迎えます。写真を撮り損ねたのですが、おそらくクサガメが卵を産んだと思われる穴が水辺の土に多く開いていました。暑くなる前のわずかな間ですが、自然観察をするにはもってこいの場所だと思います。
今は休憩所脇の修景バラが見頃を迎えてますし、これから、散策路沿いには黄色いユリ科の花、ヘメロカリスも咲き始めますよ!
街路樹も正月準備 ― 2010/12/20 14:45
写真は熊本から阿蘇を経由して大分市に伸びる国道57号線の菊陽バイパス付近のものです。丁度、この辺りには街路樹としてナンキンハゼが350本ほど植えられています。ナンキンハゼという名の通り中国原産で、秋には赤く紅葉し、その後、ハゼの実に似た皮が茶色で中が白い実をつけ、以前は実際にロウを取っていたという事です。しかし、ハゼのようにウルシ科の樹木ではなくトウダイグサの仲間になります。
比較的暖かい気温があれば、どんな環境にも適応できる強健な樹木のため、九州など西日本では街路樹や公園樹として多く用いられています。ただ、成長が早く街路樹など見通しが必要な場所で植栽した場合、写真のようなかなり強めの剪定を行わなくてはなりません。1年間で2m以上も枝を伸ばすので、交通の支障になる危険性もあるし、台風などの強風時には裂けたり、折れやすかったりという材のもろさもあるからです。
比較的暖かい気温があれば、どんな環境にも適応できる強健な樹木のため、九州など西日本では街路樹や公園樹として多く用いられています。ただ、成長が早く街路樹など見通しが必要な場所で植栽した場合、写真のようなかなり強めの剪定を行わなくてはなりません。1年間で2m以上も枝を伸ばすので、交通の支障になる危険性もあるし、台風などの強風時には裂けたり、折れやすかったりという材のもろさもあるからです。
冬の間、枝葉を切り詰めて、かなりさびしい樹形となりますが、来春5月中旬にはほぼ、元の姿に回復しているはずです。
この日は、写真の高所作業車2台(黄色い車)を使用しての作業を行っており、通りかかったドライバーさんも信号停車の際には物珍しそうな顔でしっかりと眺めていってました。