庭のキノコ ― 2010/11/09 09:49
暦の上では冬を迎えて朝晩の気温もめっきり下がってきました。我が家の狭い庭でもハナミズキが真っ赤に色付き、ツリバナやカマツカの実も赤く熟し、いよいよ冬間近といった雰囲気となってきました。この前の日曜日、色づいた庭をぼーっと眺めていたら、足元にゴム状の変なものが…。よく見てみると土の上にキクラゲのお化けのようなキノコが発生していました。直径は10㎝足らずです。
このキノコ、おそらくオオチャワンタケと呼ばれるもので、春や秋に堆肥や落葉の積もった上に生えてくることがよくあります。そういえば、この辺りには、後に樹木を植栽するために堆肥を多めに入れていたような気がします。(汗) キクラゲとは違って五目焼きそばや野菜炒めの具にはならないし、樹木のを分解する力もほとんどなく、言わば人畜無害のキノコです。ただし、キノコ図鑑に食用とも毒とも書かれてはいませんでしたので、安全のため食用は控えたほうが良いと思われます。
造園学会のパネル ― 2010/11/17 08:36
11月27日(土曜日)に熊本市の崇城大学において日本造園学会の熊本大会が開催されます。主な内容は造園関係の事例発表及びポスター発表、基調講演、パネルディスカッションのほかに、市民向けの講座として、門松作りやクリスマスリース作成のセミナーも開催されます。申し込み受付中なので、興味のある方は下記まで。
■実行委員会事務局 TEL 096-214-8277 FAX 096-370-0681
この大会において私も熊本駅前のクスノキ移植についての事例発表を行います。ただ、質疑応答の時間を入れて一人あたりの持ち時間が17分とかなり短いので、現在発表の内容を鋭意短縮中です。
同時に展示用のパネルも作成しました。こちらは事例発表とはテーマが別で熊本市内にある江津湖周辺の緑の風景を題材にしたものです。
■実行委員会事務局 TEL 096-214-8277 FAX 096-370-0681
この大会において私も熊本駅前のクスノキ移植についての事例発表を行います。ただ、質疑応答の時間を入れて一人あたりの持ち時間が17分とかなり短いので、現在発表の内容を鋭意短縮中です。
同時に展示用のパネルも作成しました。こちらは事例発表とはテーマが別で熊本市内にある江津湖周辺の緑の風景を題材にしたものです。
実物はA0版です。一番上の写真は熊本の観光名所にもなっている水前寺成趣園です。この庭園から南東方面に5㎞以上にわたって数多くの湧水の場所が点在しており、このような流れを集めて小さな湖が2つほどあります。こ周辺には希少な動植物が多くみられ、そのような自然や風土を題材として多くの文学碑も建てられています。人口70万を超える街の中に、これだけの自然が残っているケースは日本中探しても稀だと考えられます。
そういった、熊本市民にはとても身近な存在である江津湖の魅力を再発見していただければと考えパネルにしてみました。このパネルは別の方が作成された阿蘇地方の造園遺産、熊本市西部近郊のものと一緒に学会の会場に展示されます。
ご興味のあられる方は事項員会事務局までお問い合わせください。
巨樹・古木巡り ― 2010/11/29 11:25
先週の木曜日、NHK文化センター主催の巨樹・古木巡りに講師として同行しました。この現地講座今回で7回目となります。これまでは熊本県内の樹木や緑の風景を訪ねてたのですが、今回は少し足を延ばして佐賀県有田町~武雄市に点在するクスやイチョウの巨木、紅葉の回遊式庭園を散策するというコースを巡りました。
写真は武雄市指定の天然記念物“武雄の大楠”です。幹のほとんどの部分が空洞となっており、大きく口を開いたように見える外観と、周辺のしんと静まり返ったような雰囲気で、樹木の前に立っているだけでなんだか恐ろしいような威圧感を感じます。
この日は25名ほどで見学したので良かったですが、2~3人の少人数の見学では、このクスノキが持つ威圧感に圧倒されてしまいそうな気もします。私が今まで見てきた樹木の中で最も存在感のある樹木であることは間違いありません!
この後、国の天然記念物である川古の大楠(全国第5位の巨木)を見学したのですが、みなさんこの武雄の大楠に比べると、かなり物足りなさを感じられていたようです。どうして、武雄の大楠が国の天然記念物ではないのか不思議でなりません?
写真は武雄市指定の天然記念物“武雄の大楠”です。幹のほとんどの部分が空洞となっており、大きく口を開いたように見える外観と、周辺のしんと静まり返ったような雰囲気で、樹木の前に立っているだけでなんだか恐ろしいような威圧感を感じます。
この日は25名ほどで見学したので良かったですが、2~3人の少人数の見学では、このクスノキが持つ威圧感に圧倒されてしまいそうな気もします。私が今まで見てきた樹木の中で最も存在感のある樹木であることは間違いありません!
この後、国の天然記念物である川古の大楠(全国第5位の巨木)を見学したのですが、みなさんこの武雄の大楠に比べると、かなり物足りなさを感じられていたようです。どうして、武雄の大楠が国の天然記念物ではないのか不思議でなりません?
次の写真は、武雄市内にある紅葉とツツジの名所“御船山楽園”です。江戸時代に28代鍋島藩主が3年の年月をかけて作庭したといわれています。武雄市のシンボル御船山の山容を借景とし、池の周りを巡って風景の変化を楽しむ、池泉回遊式の庭園となっています。
丁度、この日は紅葉の最後の見頃を迎えており、イロハモミジやオオモミジなどが色鮮やかなグラデーションが美しく、受講者の方々も、先ほどの武雄の大楠とは違った意味で感動されていました。
丁度、この日は紅葉の最後の見頃を迎えており、イロハモミジやオオモミジなどが色鮮やかなグラデーションが美しく、受講者の方々も、先ほどの武雄の大楠とは違った意味で感動されていました。
3枚面写真は有田の大イチョウ(国指定の天然記念物)です。これは、見学日の3日ほど前、下見で訪れた際に撮影したものです。
樹齢850年といわれる雄のイチョウで、数多くの窯元が軒を連ねる通りから足を一歩踏み入れた神社の境内に、周囲の家々を見下ろすような形で佇んでいます。歴史ある有田の街並みとのコントラストが絶妙な大イチョウです。
見学当日は心配された雨もほとんど降らず、解説者の未熟な説明にもかかわらず、初冬の佐賀の風景を堪能されていた様子です。また今度もツツジの季節に訪れたいとの感想を述べられる方が多かったです。受講者の皆さんお疲れ様でした。