ウォーターレタスの除去2014/02/11 08:23

先週末このブログでもおなじみの江津湖公園内のボランティアに参加してきました。ボランティア活動の内容は公園内の水路一面に繁殖しているウォーターレタスを取り除くというものです。
前日からの雨も上がり北風強く寒い朝だったのですが、水路の中に入っての労働のおかげで最後には体も温まり、自分的には充実した活動だったと思います。

ウォーターレタスはアメリカ原産の外来種で、ホームセンター等で観賞用の水草として販売されてました。しかしその旺盛な繁殖力のせいですぐに水槽が一杯になり、持て余した愛好家が川や湖に捨てたものが全国各地で大繁殖して深刻な問題になっています。


ウォーターレタス撤去前

上の写真の緑の部分は水路を覆い尽くしたウォーターレタスです。このように水面が見えなくなる程繁殖してしまうと、水面下の水草に光が届かず枯死してしまいます。ここ江津湖にはヒラ藻等の希少植物が生息していますが、近年ウォーターレタス等の外来種の侵入でその生息域が急速に減少しています。

ウォーターレタス撤去作業2

作業はゴム長をはいて水路の中に入り一面に繁殖したウォーターレタスをザルを使って岸辺に寄せていく人と、金属製の熊手を使いこれらを引き上げる人、さらにトラックへ積み込む人に分かれての分担作業です。

ウォーターレタス撤去作業1

写真では分かりませんが、流れがせき止められていた影響でしょうか、水路の底にはヘドロ状の堆積物が溜まっています。ですので少しでも油断をすると足を取られたり、ゴム長の足が抜けなくなったりと悪戦苦闘です。(汗)

丁度私が水路中央に繁茂していたマコモと呼ばれる草を刈り取っていたら、手元に何やら引っかかるものが。よく見てみるとご覧のようなモクズガニがいました。さらに丁度その横には可愛らしい亀も泳いでいました。取り敢えずこのカニと亀を捕まえて、子供たちに見せたら大喜び!

蟹

モクズガニとしてはかなりの大物です。秋の頃には貴重な川の味覚として食べたりもするのですが、この子は全くそのつもりはないようでした。

亀

こちらの亀は早速「花ちゃん」という名前がついていました。家に帰って水槽で飼育するそうです。


ウォーターレタス作業完了

ウォーターレタス除去後の水路です。最初の写真とは見違えるような風景になりました。水の流れを阻害していたものがなくなって、水も徐々にではありますが透き通って来たようです。

この日の参加者は60名ほどでした。草を岸に寄せて、それを引き上げ、トラックへ運ぶという全てが人力の作業にも関わらず、2時間ほどの作業でこんなに綺麗な流れに戻すことが出来て感激です。今後もこの様な活動には積極的に参加していきたいと思います。

作業終了後には近所のカフェの方に協力いただいて、暖かいスープと軽食のサービスで冷えた身体を温めました。