百花繚乱?2012/05/01 16:00

 桜の季節も終わり、九州ではフジの花からツツジやシャクナゲへと花盛りの季節を迎えています。そして、猫の額より狭い我が家の庭でも鉢植えのバラが咲き始めました。

 最初の2株は何れも家の北側、玄関の脇に置いていおり、午前中と午後3時以降に陽が当たる程度で、決して日当たり良好とはいえない環境です。ただ、それでも毎年たくさんの花をつけてくれますし、鉢植えであまり大きく育ててあげることが出来ないので、この環境が好都合なのかもしれません。

 下の写真は“シャンプニーズ ピンク クラスター”その名の通り花径4㎝程の小ぶりの花を房に咲かせます。口径45㎝程のテラコッタに高さ1.8m程のオベリスクを立てて、それに誘引をしています。春・秋にちゃんと花を咲かせてくれる優良な品種です。
シャンプニーズ ピンク クラスター


 次は隣の鉢に植えている“スーブニール ドゥ ラ マルメゾン”です。マルメゾン邸の主人であったジョセフ―ヌは大変なバラ愛好家であったとも言われていますが、没後30年近く経って作出された品種です。グレイがかった深緑の葉と、明るいピンクのカップ咲きの花がとても繊細で上品な印象を与えます。系譜としてはブルボン系のバラで秋にも花を楽しませてくれます。世界バラ連合が選定しているオールドローズの殿堂入りした8種のバラのうちの1つにも挙げられています。
http://www.worldrose.org/awards/oldhof/oldhof.asp

スーブニーズ ドゥ ラ マルメゾン

 最後の花はこれもブルボン系の“マダム エルンスト カルバ”名花マダム イザーク プレールの枝変わりだとか?そういえば、開いたときの花の形が似ている様な気がします。ただ、花色はこちらの方が薄色でおとなしめ、より柔らかな印象です。
マダム エルンスト カルバ

 これも北側のガレージ横のフェンスに這わせて育てています。今年はフェンスに沿って、横方向に誘引したのが良かったのか、丸い蕾を沢山つけています。

 うちのバラは30種類ほど、すべて鉢植えで育てていますが、利点としては樹形をコンパクトにまとめることが出来る事と、場所を移動できる事くらいでしょうか? 土地に余裕があられる方には地植えの方が良いかと思います。鉢植えの場合は毎日の水やりの手間が大変ですし、いつコガネムシの幼虫が根を食い荒らして枯れてしまわないとも限りません…。
 何れにしても、花の季節は虫との戦いの季節でもあるのです。

ツツジも満開!2012/05/07 11:19

 関東地方では大荒れの連休最終日だったようですが、九州では好天に恵まれ、観光地はどこも多くの人出で賑わったようです。私も連休で帰省中の娘を連れて福岡県東峰村の小石原民陶祭に行ってきました。

 毎年、五月の連休中に民陶際(陶器市)が開催されるので、私たちも、ちょくちょくお邪魔してお目当ての陶器の物色と田舎の美しい風景を満喫しています。

 下の写真は窯元が多く集まる皿山地区を流れる小川です。この小川を利用して水車の力で陶器の材料となる土を細かく砕いていました。

近くの小川

 この地区には窯元が何軒も集まっているのですが、中には下の写真のような茅葺屋根の古民家風の窯元もあります。
 この日は天気もよく、日差しの下では汗ばむ陽気だったにもかかわらず、このような建物の中に入ると、ひんやりとどこか心地よい空気を感じることが出来ます。昔ながらの日本家屋がいかに高温多湿の気候に適応してたのかを思い知らされる気がします。
茅葺屋根の窯元


 民家の裏山には、杉林が広がっているのですが、その一部を切り開いて、ご覧のようにツツジやシャクナゲを植えてある場所があります。おそらく、この民陶祭に訪れる観光客の目を楽しませようと、村の人がアイデアを出されて、コツコツと植えられたのでしょう?その効果あってか、多くの人たちがツツジをバックに写真を撮られたり、近くまで行って眺めている人もいました。
満開のツツジ

 有名な有田の陶器市には規模も人でも遠く及ばないかもしれませんが、我が家に素朴な風合いの小石原焼の器が増えた事と山里の美しい風景を堪能でき、満足の一日でした。

久しぶりの広木公園2012/05/11 11:52

 今日の午前中、仕事を兼ねて久しぶりに江津湖畔にある広木公園に行ってきました。ヤナギやエノキ等の新緑が綺麗で、朝からの好天にも恵まれ、園内を散歩する人やベンチでくつろぐ人、散歩に来た幼稚園児達で賑わってました。

 園内の草地は丁度シロツメ草の花盛り、保母さんに連れられて散歩に来ていた子供たちも大喜びで、そこらじゅうを走り回ったり、花を積んだりして楽しそうにしていました。
広木公園1


 公園内の水路では、小魚やザリガニでも見つけたのでしょうか、橋の上からみんなで小川を覗き込んでいます。園内には水路は湧水が集まって流れとなっているため、水がとってもきれいで、子供の膝ほどの深さ、これからの季節水遊びの絶好の場所となります。

広木公園2
 
 こちらは上の水路からほど近いところにあるセンダンの木、薄紫の花はほぼ終わりに近づいていますが、気持ちよさそうに大きく枝を伸ばしています。
 こんな木陰で休憩したら、きっと吹く風も心地よく、いつまでもこの場所にいて周囲を眺めていたくなるのかもしれません。
広木公園センダン


草刈り作業2012/05/15 16:49

 ゴールデンウィークもあっという間に終わり、梅雨入り前の蒸し暑き季節の到来かと思いきや、
ここの所、気温が低めの毎日が続いています。そんな中、連休期間に出来なかった公園の草刈り作業を始めました。場所は前回紹介しました広木公園です。シロツメクサがまだ綺麗に咲いてはいますが、今の時期を逃すと草丈が伸びてなかなか厄介なことになってしまいます。草丈が10㎝程度の今がちょうど刈り時なのです。

 ここは元々芝生が植えられていましたが、それが、どこからか種が運ばれてきたのでしょう、今ではシロツメクサの草原となっています。前回ご紹介した際には、幼稚園児の女の子が先生と一緒に花を摘んで、ネックレスを作ったりして、とてもほほえましい光景でした。公園にやってくる人たちには十分に楽しんでもらったようです。

 草刈り作業は下のような乗用の草刈り機と肩掛け式の刈払機によって行います。なので、広い面積とはいえそれほど重労働という訳でもありません。

草刈


 草刈り機が通ったあとを追うようにムクドリが餌を探しています。草丈が短くなった分、土の中にいるミミズや草陰に隠れていた昆虫を探しやすいのでしょう?

ムクドリ


 水辺には獲物を狙うサギの姿も見られます。よーく見ると足先が黄色をしてるのでコサギだと思われます。小魚やザリガニなんかを狙っているのでしょうか、かなり真剣な雰囲気です。

 
サギ

 これから梅雨の間、湖の岸辺は生命のあふれる季節を迎えます。写真を撮り損ねたのですが、おそらくクサガメが卵を産んだと思われる穴が水辺の土に多く開いていました。暑くなる前のわずかな間ですが、自然観察をするにはもってこいの場所だと思います。
 今は休憩所脇の修景バラが見頃を迎えてますし、これから、散策路沿いには黄色いユリ科の花、ヘメロカリスも咲き始めますよ!

繁華街の街路樹2012/05/16 11:39

 今朝は熊本市役所まで用事があったので、天気も良かったし、会社から歩いていく事にしました。時間にして30分弱、距離にすれば2㎞少々という所でしょうか。会社からは熊本市内を流れる白川の橋を渡り商店街を抜けていきます。

 最初にたどり着くのが下のシャワー通り商店街です。私が高校生の頃、商店街の端っこでアーケードが切れており、この辺りは雨が降れば濡れてしまうという場所でした。そこに、海外からの輸入衣料や雑貨を扱うお店が出来、その若手オーナーたちが付けた名前がシャワー通り。当時は地方なのにお洒落な場所として、全国版のファッション誌などにも取りあげられたりしましたが、今ではお店の数も少し減ったみたいです。ただ、注目を浴びているさなかに植えられた街路樹は大きく育ち、待ちゆく人に貴重な木陰を提供しています。

 写真の街路樹はアメリカ楓です。この他にもケヤキやトチノキなどの落葉樹を中心とした植栽がしてあり、どれも幹周り1mを超すほどに成長しています。

シャワー通りアメリカ楓

 シャワー通りの先には熊本最大のアーケード街である下通りが見えてきます。休日ともなれば多くの買い物客で賑わう通りです。5年ほど前にアーケード内にシマトネリコが街路樹として植栽されました。屋根の下に樹木を植えるというのは全国でもまれなケースだとか、現状を見ると決して
健全な生育とまでは言えないものの、何とか頑張っているようです。
 今後も、行政や専門家による生育状況の正確な把握が重要だと思います。私の個人的な意見ですが、これからの季節の散水が大切だと思います。

下通りシマトネリコ


 最後の写真は東南アジアの街角を写したようにも見えますが、市役所近くの三年坂通りです。三年坂というくらいですから、京都東山の産寧坂(三年坂)からきているのでしょうか、でも、坂といえる程の傾斜もありませんし、由緒正しい雰囲気の佇まいでもありません。右を見ても、左を見ても、飲食店が立ち並ぶ雑居ビルばかりです。唯一似ている点といえば道幅が狭いというくらいでしょうか?
 
 この狭い通りにケヤキが植えられています。横へ枝を伸ばせないので、樹高だけがかなり高く成長しています。形は若干歪なものを感じるのですが、ある意味、通りの環境にマッチしているようにも思われます。樹木も郷に入っては郷に従える逞しさがあるのかもしれません。

三年坂通ケヤキ


 車で行けば5分程度の距離でも、歩いていけば30分はかかります。しかし、車では気付かない街の様子や、人の流れを感じれて結構面白かったです。CO2削減と自らの健康管理も兼ねて、これから歩く機会を増やそうと考えています。

 それから、つくづく思うのは夏場の暑さを和らげてくれるであろう街路樹の存在です。直射を遮る効果に止まらず、葉からの蒸散による気化熱は周囲の気温も低下させてくれるはずです。今年の夏、九州や関西電力管内では電力不足が懸念されています。枝が邪魔になるから切ってしまおうではなく、街中の樹木とうまく共存共栄を図る方法を考えてみるいい機会なのかもしれません。

かなりベタですが…2012/05/31 14:24

 観光目的と向学のため、東山の東福寺、哲学の道沿いに銀閣寺~法然院~南禅寺を歩いてみました。大型連休も終わり、京都も一時の静寂を感じられるのではと思っていましたが、どこへ行っても修学旅行の中高生や観光客で賑わっていました。下の写真は修学旅行生と観光客の合間をかいくぐって撮影したものです。

 
最初の写真は東福寺北庭の枯山水です。昭和の作庭家重森三玲の代表作です。
東福寺南庭


次は、同東福寺の北庭です。杉苔と敷石の市松模様が鮮やかで、庭を眺める角度によってその表情が変化します。

東福寺北庭


 言わずと知れた銀閣寺の銀紗灘。花頭窓越しに見てみました。

銀閣寺花頭窓から見た銀紗灘

銀閣寺の裏山へと続く石段です。
この庭で洗練されていない場所を見つけるのは不可能なようです。
銀閣寺石段


こちらは銀閣寺の隣の法然院の山門です。鬱蒼としたモミジと杉の林の先に苔むした茅葺屋根が見えてきます。
法然院の山門


最後は南禅寺の奥にある琵琶湖疏水の水路閣です。琵琶湖の水を京都市内に引くために明治時代に建設されたとか。ローマの水道橋のようでもあります。

琵琶湖疏水アーチ

今度は紅葉の季節に同じ場所を訪ねてみたいとも思うのですが、きっと人が多すぎてゆっくり鑑賞などできないのでしょうね…。